コラム( 4 )

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1.「入れ子構造」プロジェクト管理は発想の転換が必要
札幌市が取り組んできた発注者主導での基幹システム再構築では、プロジェクト管理を受注者に任せきりにすることなく、発注者自身もしっかりとプロジェクト管理を行います。 この発注者のプロジェクト管理ですが、いくつものプロジェクトの経験を通じて「船長として大きな船を操るようなものだ・・・」というイメージを持つようになりました。 ...
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3.1「進め方はこのレベルまで詳細化する」
図4をみてわかるとおり、業務フローを初めとする成果物ができあがるまでには、作業の目的や内容の異なるたくさんの作業から成り立っていることがわかります。 このプロジェクトは、受託者に業務知見の高い作業者がいたことに加え、業務マニュアルやシステムの設計書といった資料が豊富に存在していました。 ここで紹介する進め方は、そのよう...
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4. 脳がショートするくらいまで考え抜く
ここまで、「原点に立ち戻る」ことの重要性と利点、そして、「言い切れない」を「言い切る」に変えるための方法について紹介してきました。 「原点に立ち戻る」には「システム企画の検討を自分事として捉えること」ことが重要だとお伝えしましたが、そのためには「脳がショートする」くらい必死で考え抜くことが必要です。 私たちがプロジェク...
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3.原点に立ち戻って「言い切る」に変える
3.1今やるべきだと言い切るために 今やるべきだと言い切るためには、原点に立ち戻って、「先送りすると、これだけの加重投資になりかねない」ということを、根拠をもって説明できるようにすることが重要です。 これによって自治体のシステム企画では必ずといっていいほど発生する検討の先送りを防ぐことができます。 稼働から一定期間経過...
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2.「 4つの言い切れない」がシステム企画を堂々巡りにする
堂々巡りになるシステム企画には4つの「言い切れない」が存在します。 それは、 (1)今やるべきかが言い切れない (2) 実現可能性を言い切れない (3) 本当に最善の方法なのか言い切れない (4) 議論を尽くしたと言い切れない です(図3)。 (1)今やるべきかが言い切れない 「待てばもっと安くなるのでは、もっと良い方...
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1.堂々巡りになってしまうシステム企画
「これで行きましょう。」市長は資料から顔を上げて言いました。 市長副市長会議で基幹系システム再構築事業にGoサインが出された瞬間です。 平成21年(2009年)12月21日のことでした。 この言葉を聞いたとき、「これで長年の堂々巡りが終わった」というホッとした気持ちと同時に、これからを想像しての高揚した気持ちが沸いたこ...
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3 札幌市のシステム基盤で特徴的な3つのしくみ
札幌市では「なんちゃって共通基盤」を招く3つの要因が生じないように考慮したシステム基盤の導入を行っています。 この実現には、システム基盤を構成するさまざまなしくみが関連しています。 全てを紹介するのは困難ですので、今回はそのなかで特徴的なものについて紹介します。 特徴的にな3つのしくみは、 ①MW固有の呼び出し記述を排...
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2 「なんちゃって共通基盤」を招く3つの要因
ここまで、共通基盤導入のメリットと札幌市の共通基盤について紹介しましたが、どれも「共通基盤ならあたりまえ」のことのように思われたかもしれません。 しかし、この「あたりまえ」をするのがとても大変だということを、私たちは身をもって体験しました。 導入時には共通基盤のつもりだったのに、気がついたら「なんちゃって」になってしま...
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1 共通基盤の「共通」「基盤」って何ですか?
この記事は以下の記事の続きです。 1 共通基盤の「共通」「基盤」って何ですか? 私たちが新基幹システムの活動をはじめたとき、どうしてもわからなかったのは、共通基盤が何かということでした。 「データ連携はどの製品を採用していますか?」 「仮想化は効果がありますか?」 「文字基盤について教えて欲しい」・・・ これらは、札幌...
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「なんちゃって共通基盤」にしないための3つのしくみ
皆さんのところでは、せっかく導入した共通基盤が「なんちゃって共通基盤」になっていませんか? 「インフラを共通にしたかったのに、別々になってしまった」「オープン化したのに、機器やソフトが機種指定・製品指定になってしまった」・・・そんな経験はありませんか? 名前には「共通」とあるのに、共通であることのメリットが何も感じられ...
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