ここまで、「原点に立ち戻る」ことの重要性と利点、そして、「言い切れない」を「言い切る」に変えるための方法について紹介してきました。 「原点に立ち戻る」には「システム企画の検討を自分事として捉えること」ことが重要だとお伝えしましたが、そのためには「脳がショートする」くらい必死で考え抜くことが必要です。 私たちがプロジェク...
「堂々巡りのシステム企画」からの脱却
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3.1今やるべきだと言い切るために 今やるべきだと言い切るためには、原点に立ち戻って、「先送りすると、これだけの加重投資になりかねない」ということを、根拠をもって説明できるようにすることが重要です。 これによって自治体のシステム企画では必ずといっていいほど発生する検討の先送りを防ぐことができます。 稼働から一定期間経過...
堂々巡りになるシステム企画には4つの「言い切れない」が存在します。 それは、 (1)今やるべきかが言い切れない (2) 実現可能性を言い切れない (3) 本当に最善の方法なのか言い切れない (4) 議論を尽くしたと言い切れない です(図3)。 (1)今やるべきかが言い切れない 「待てばもっと安くなるのでは、もっと良い方...
「これで行きましょう。」市長は資料から顔を上げて言いました。 市長副市長会議で基幹系システム再構築事業にGoサインが出された瞬間です。 平成21年(2009年)12月21日のことでした。 この言葉を聞いたとき、「これで長年の堂々巡りが終わった」というホッとした気持ちと同時に、これからを想像しての高揚した気持ちが沸いたこ...